地域エネルギーの利活用・管理を目指す
神戸市は、二酸化炭素の排出が少ない暮らしと社会になることを目指し、市内における環境負荷の少ないエネルギーの普及推進に向けた調査・検討を行う業務について委託事業者を公募している。
これまで神戸市は、省エネルギーの推進、太陽光発電・バイオマスエネルギー等の再生可能エネルギーの普及促進、次世代の新エネルギーである水素エネルギーの利活用の推進に取り組んできた。
今後は、これまでの事業の成果を活用しつつ、より一層の低炭素社会化を進めるために、再生可能エネルギーや、未利用地域資源、CO2 フリー水素等、環境負荷の少ないエネルギーの普及促進を進めるとともに、それらを効率的に地域内で消費する「地域エネルギーマネジメント事業」の確立が重要であると考えられている。
こうした状況から、今回の業務を委託することとなったものだ。
現在状況や最新技術、動向を調査・検討
業務の内容として4項目が挙げられている。
まず、「環境負荷の少ないエネルギープロジェクトの普及促進方策の調査・検討」については、神戸市域における再生可能エネルギーや、間伐材などの未利用地域資源等の環境に優しいエネルギーの普及促進を図るべく、それらのエネルギーのポテンシャル、エネルギー利用に関する国内外の最新取り組み状況、さらには各メーカーの開発技術動向などを調査し、この結果を踏まえた、神戸市の自然環境にあった環境に優しいエネルギーの具体的な活用施策を提案すること。
次に、「環境負荷の少ないエネルギーの活用方策の検討に係る調査等」では、再生可能エネルギーや工場・事業所の余剰電力等を活用したエネルギーの地産地消の促進を図るべく、再生可能エネルギーや事業所の余剰電力を水素エネルギーに転換する等の技術の整理・集約について、また、CO2フリー水素の地産地消事例に関する調査・検討を行うこと。
また、「地域エネルギーを大切に使うしくみの調査・検討」については、再生可能エネルギー、未利用地域資源等の地域エネルギーの地産地消を進める観点から、地域エネルギーを大切に使うしくみについて調査検討し、事業構造・事業主体等の最適な手法、あり方に関する検討・分析を行う。
「地域エネルギー懇談会の運営支援」では、地域エネルギーに関連する産官学の有識者から構成される地域エネルギー懇談会の運営支援を行うこと、となっている。
応募方法等詳細については、神戸市のホームページを参照のこと。

神戸市
http://www.city.kobe.lg.jp/