2015年ドイツ北部は突如10%を上回る風
VAISALA社はフィンランドに本社をおく、環境・産業計測分野の世界的なリーディング企業で、監視・計測機器、気象観測、ウェザー・クリティカルな分野のサービスなどを提供しており、11月2日、ドイツでの風力関連のデータを公表した。
風力発電は事前に環境調査や過去の風力データによるシミュレーション等が行われ、採算性等を考慮して建設が行われる。
風力発電はヨーロッパを中心に普及が進んでおり、ドイツも北部地域を中心に普及が進んでいる。VAISALA社の2009年から2015年の風パフォーマンスデータの分析では、ほとんどの年が平年を下回っていたが、2015年のドイツ北部では平年を約10%上回った。
急激な発電量増加はインフラへの負担に
風が多く吹けば当然発電量も増え良いことのようにも感じるが、実はそうでもない。前述したように風力発電は過去の風力データをもとに風力発電は建設されており、それに合わせて送電網のインフラ部分も建設されている。そのため急激な発電量の増加はインフラ部分に負担をかけることになる。
自然を相手にするエネルギーの難しさを改めて実感する資料であり、ドイツでの風力発電の動向に注目していきたい。
(画像はプレスリリースより)

VAISALA
http://www.vaisala.com/