木質チップ燃料で出力27.8メガワット
三井造船株式会社は25日、デンマークにおける同社の100%子会社であるBurmeister & Wain Scandinavian Contractor A/S(以下、BWSC)が、デンマーク大手年金基金管理会社であるCopenhagen Infrastructure Partners(以下、CIP)と共同で、イギリスにおいて、バイオマス熱電併給設備(CHPプラント)による売電事業への投資を決定したと発表した。
このプロジェクトの総額は、1億6,000万ポンドで、ロンドンのマン島に位置するケント州内の工業団地「Discovery Park」敷地内にプラントが建設される。2018年夏までに運転が開始される予定。
プラントは、木質チップを燃料とし、発電能力は27.8メガワット。これは、一般家庭約50,000世帯の電力消費量に相当するもので、年間約10万トンのCO2排出量を削減する。
また、BWSCは、今回、プラントのエンジニアリング、機器調達、据え付け・建設、試運転までを一括で請け負い、合わせて、20年間の運転・保守業務(O&M)も受注している。
プロジェクト開発から運転保守まで
BWSCは、従来のディーゼル発電所から、昨今は、再生可能エネルギーである高効率バイオマスやバイオガス発電施設のプロジェクト開発、プラント設計と建設、運転管理まで一貫した事業を世界の各地で展開している。
創業以来30年間で、53カ国、178件以上の発電施設の納入実績があり、その発電容量は3,500メガワットを超える。また、長期テクニカルサポート契約(TSA)や、累計で1900メガワットを超える設備能力をカバーする運転管理(O&M)を締結している。
同社は、信頼性の高い効率的なエネルギーソリューションのための最高のパートナーであることを目指し、環境に準拠し、グリーンエネルギーソリューションを推進していく意向を示している。

三井造船株式会社
http://www.mes.co.jp/press/2016/20161025.html