ABBとアイベルとは
スイスのABBとノルウェーのアイベルは洋上風力発電分野での戦略的提携を発表した。
両社とも日本ではあまりなじみのない会社だが、ABBは産業オートメーションや送電技術等で先駆的な技術リーダーで130年以上の伝統と100カ国以上で営業を行っており、135,000人以上の従業員を擁している。
アイベルは石油、ガス、再生可能エネルギーの分野で、エンジニアリング、建設等を行うプラントメーカーで、約5,000人の従業員を擁しており、ノルウェーのハウゲスンとタイに建設ヤードがあり、ハウゲスンの建設ヤードはノルウェーで最大級である。
ヨーロッパでは洋上風力発電が盛んに行われている
日本では漁業との問題や水深の深い海に囲まれていることもあり、洋上風力発電普及はあまり進んでいないが、ヨーロッパのイギリス、デンマークでは洋上風力発電が積極的に行われている。
今回の提携ではABBは高電圧直流(HDCV)技術を専門に担当し、アイベルは一括受注契約をし、海上プラットフォームの設計・建設・設置・試運転を担当する。洋上風力発電は電力消費地までの送電が長距離になることが多いが、HVDC技術は送電における電力損失を低減させ、効率的かつ確実に大量の電力を送電するための技術で、両社の強みを組み合わせ洋上風力発電プロジェクトへの取り組みを行っていくことになる。

ABB
http://new.abb.com/