発電出力6250kW 鶏糞は1日あたり400トン使用
岩手県二戸市に本社を置き、鶏肉製品の生産・販売等を行う十文字チキンカンパニーは9月29日、同県軽米町で建設が進められていた「十文字チキンカンパニーバイオマス発電所」(以下、同発電所)の竣工式を実施したと発表した。
竣工式には、行政機関のほか、取引先、地元関係者及び工事関係者あわせて約110人が参加した。
同発電所の特長は、鶏糞を燃料とするバイオマス発電所であることだ。敷地面積は約23700m2、発電出力は6250kW、自社使用電力を差し引いた送電能力は4800kW。燃料として使用される鶏糞は1日あたり400トンで、自社農場のほか、同社の提携農場より供給される。
鶏糞が燃料の発電所は、本州で初!
鶏糞が燃料の発電所は、養鶏が盛んな宮崎県と鹿児島県で稼働しているが、同発電所は、本州初の鶏糞発電プラントとなる。同社から出る鶏糞は、発電に利用されるのはもちろんのこと、発電によって生じた灰は肥料として活用されることから、鶏糞の有効利用が見込まれる。
同発電所では、10月中に試運転を実施し、11月初旬をめどに本格稼働を開始し、売電が行われる予定だ。

十文字チキンカンパニー(プレスリリース 2016年9月29日付)
http://www.chicken.co.jp/十文字チキンカンパニー(プレスリリース 2014年3月26日付)
http://www.chicken.co.jp/