売電から自家消費への移行
ニチコンでは従来機(7.2kWh )に比べ大容量(11.1kWh)となる単機能蓄電システム「ESS-U2M1」を10月1日より発売する。今回発売するモデルは通常時は従来機の充放電容量を維持したまま、非常時に備え常時30%(3.3kWh)確保する仕様になっており、災害時の非常電源として意識したモデルになっている。
2009年に始まった余剰電力買い取り制度も開始から10年後の2019年には売電が終了する家庭が発生する。また売電価格は年々低下傾向にあるため、蓄電システムの追加により発電した電気を売電から自家消費への移行が期待されている。蓄電システムは大規模災害発生時の広域停電に備える意味でもそのニーズは高まっている。
日産リーフが買える値段
気になる価格は希望小売価格が320万円となっており、1kWhあたり30万円を切る価格を実現した優れたコストパフォーマンスということだが、日産リーフ24kWhバッテリー搭載モデルよりも高価な価格となっている。
車と蓄電システムでは使用目的が違うため、その善し悪しを一概に比較はできないが、日産リーフはEVパワーステーションを家庭に設置することで家庭用電源としても使用できる。
普及に向けては更なるコストパフォーマンスの改善を期待したい。
(画像はプレスリリースより)

ニチコン
http://www.nichicon.co.jp/new/pdfs/20160926_new188.pdf