電力会社の需給計画などに活用
一般財団法人 日本気象協会は、2016年10月3日から、「日射量予測の信頼度情報サービス」の提供を開始する。
この「日射量予測の信頼度情報」は、最大72時間先までの30分ごとの全天日射量予測値および信頼区間の情報について、1日4回、オンラインで配信する。
また、 この情報は、日本気象協会の高精度日射量予測サービス「SYNFOS-solar(しんふぉす そーらー)」のデータから天気傾向を分析し、その日の予測と類似した事例を抽出、その抽出した事例の予測傾向、つまり、当日までに予測された値と実際値との差を分析し、予測値の信頼区間を求めるという流れによって算出されたものだ。
この情報サービスは、電力会社の需給計画などに活用できる。電力会社は、太陽光発電出力が予測値から変動するリスクを事前に考慮して需給計画を検討するため、気象の変動による電力需要の急増および太陽光発電出力の急減に対応するため、電力会社が予備に保有している供給力をあらかじめ確保することによって、安定的かつ効率的な需給運用を行うことが可能となる。
気象衛星データを使用した日射量の推定サービス
日本気象協会では、太陽光発電導入支援を積極的に行っており、日本気象協会の気象衛星データを使用した日射量推定・予測サービスである「SOLASAT(ソラサット)」を提供している。
そのラインナップには4種類あり、まず「SOLASAT-Nowcast」は、気象衛星の観測データをもとに解析した雲の動きから、日本国内の任意地点における6時間先までの日射量・太陽光発電出力予測データを30分間隔でオンライン配信するサービス。
また、「SOLASAT-Now」は、気象衛星の画像から、日本全国1キロメートル格子間隔の日射量を推定し、任意地点における最新の日射量推定値を提供するサービス、「SOLASAT-DB」は、その日射量推定データを蓄積したデータベースである。
さらに、「SOLASAT-Global」は、世界の気象衛星の画像から、5キロメートル格子間隔の日射量推定データを蓄積したデータベースとなっている。
(画像はプレスリリースより)

一般財団法人 日本気象協会
https://www.jwa.or.jp/news/2016/09/post-000736.html