新たな「バイオマス活用推進基本計画」が閣議決定
農林水産省は9月16日、新たに閣議決定された「バイオマス活用推進基本計画」を発表した。
この基本計画は、バイオマス活用推進基本法第20条の規定に基づき、バイオマス活用の推進に関する施策についての総合的かつ計画的な推進を図るために政府が策定、5年毎もしくは必要に応じこれを変更することになっていて、今回見直しし、同日に新たな基本計画として閣議決定されたもの。
新たな基本計画では、地域に存在するバイオマスを活用、地域が主体となった事業を創出し、農林漁業の振興や地域への利益還元による活性化につなげていく施策を推進する旨を明記している。
バイオマス活用推進で約5,000億円規模の市場を創出
国が達成すべき目標には、下水汚泥や林地残材の利用伸張期待などを踏まえ、一つには、地球温暖化防止のため炭素換算で年間2,600万トンのバイオマスを利用するとした。
また、二つ目とし、農山漁村活性化のため、全都道府県と600市町村でバイオマス活用推進計画を策定するとした。さらに三つ目として、バイオマス活用推進により約5,000億円規模の市場を創出することを、数値目標として挙げている。
また今後は、1)地域の実情に応じた多様なバイオマスの混合利用、下水汚泥由来水素ガスの製造利用方法確立、2)発電等に伴う余剰熱及びバイオガス製造過程で発生する消化液等副産物の利用技術確立、3)産業化を見据えた微細藻類等による次世代バイオ燃料研究開発等の推進、を目指すとしている。

農林水産省 プレスリリース
http://www.maff.go.jp/j/press/shokusan/bioi/「バイオマス活用推進基本計画の変更について」
http://www.maff.go.jp/j/press/shokusan/bioi/