既に2つのバイオマス発電所で採用
横河電機株式会社は、子会社の横河ソリューションサービス株式会社が、大分県豊後大野市の木質バイオマス発電所向けに、設備保全管理システム「eServ(イーサーブ)」によるクラウドサービスの提供を開始したことを発表した。
この木質バイオマス発電所は、株式会社ファーストエスコが保有し、同社子会社の株式会社エフバイオスが運営管理するもの。
同じくエフバイオマスが管理運営する福島県白河市にある大信発電所と、大分県日田市にある日田発電所では、既に「eServ」が活用されており、その実績からバイオマス発電所の保全活動における有効性が評価され、今回大分県の発電所でも採用された。
様々な情報を包括的に管理し戦略的な保全へ
「eServ」は、工場の生産設備やユーテリティ設備の保全業務を包括的に管理する、クラウド型の設備保全管理システム。
設備台帳・保全計画・作業立ち会い・保全履歴・故障履歴・点検結果などの管理、予備品の在庫管理などの機能を備えており、設備保全に関する様々な情報を分析して、保全現場での迅速なトラブル対応を可能としている。
また、トラブルを未然に防ぐための保全計画を策定し、予防保全に役立てることが可能となっており、工場においては、設備トラブルやライン停止による生産機会の損失や無駄な作業の削減を実現している。
「eServ」は、2011年の発売以来、石油・化学、鉄鋼などの工場を中心に採用されているが、最近では、バイオマス発電所のみならず、風力発電や太陽光発電といった再生可能エネルギー分野への採用が広がっている。
横河電機は、今後も再生可能エネルギー設備の安全で安定した稼動に向けたソリューションを提供していく意向を示している。

横河電機株式会社
https://www.yokogawa.co.jp