エアロセンス、ドローンによる風車ブレード点検サービス開始
エアロセンス株式会社は8月31日、ドローンによる風力発電所のブレード点検サービスを、古河産業株式会社(古河電工グループの商社)とともに開始したと発表した。
風力発電は再生可能エネルギーとして国内でも年々導入が増えており、発電効率を高めるために風力発電所の大型化(高さ100m以上)が進んでいる。
一方で、整備不良や落雷等による風車落下事故が近年増えており、メンテナンスの徹底が求められているものの、ロープワークによる危険な高所作業を担う人材の確保や、メンテナンスのために長時間風車を止めることによる機会損失の増大が課題となっている。
ドローン活用で点検精度向上と短時間・安全に行えるように
そこで同社は、ドローンを活用したブレードの新たな点検手法を確立したもので、この特徴としてはドローンによる近接カメラ点検を行うことで、望遠鏡を使った従来の目視点検より細かな傷の確認が可能となり、点検精度が向上したという。
また、雷撃などの事故後に、ドローンの近接カメラ撮影を行うことで迅速に損傷状況を確認ができるようになったこと、さらに目視点検だけを行う際も、従来のロープワークによる高所作業と比べると短時間かつ安全に行えるようになった。
さらには、点検データを確実に記録し、設備の維持管理に利用できることとなり、修理作業の効率化にも貢献するとしている。なお同社は、古河産業の営業ネットワークを通じて、販売を行うとのこと。

エアロセンス株式会社 プレスリリース
http://www.aerosense.co.jp/pressitems/