ツアーには10か国の大使館から参加
外務省は8月26日、8月25日に駐日各国大使等を対象とした「福島スタディツアー」(以下、同ツアー)を実施したと発表した。
安倍首相は今年3月の福島訪問の際に、福島を再生可能エネルギーや未来の水素社会における先駆けの地とする構想、「福島新エネ社会構想」を表明した。
同ツアーは、同構想における現地での取り組みを駐日各国大使等に紹介し、再生エネルギー等の関連施設や最先端の技術を世界に発信することを目的に実施された。
同ツアーには、サモア、アラブ首長国連邦、パキスタンなど10か国の大使館から参加があった。
福島再生可能エネルギー研究所の研究施設等を視察
同ツアーでは、再生エネルギーに特化した公的研究所、産総研福島再生可能エネルギー研究所を訪れた。
同研究所は平成26年4月、福島県郡山市に開所した施設で「世界に開かれた再生可能エネルギーの研究開発の推進」と「新しい産業の集積を通した復興への貢献」を大きな使命としている。
また、同研究所は、再生可能エネルギーに関する新技術を生み出し、発信する拠点を目指している。
参加者らは、同研究所内の太陽光発電、風力発電等の研究施設を視察し、理解を深めた。その後、参加者らは、6次産業化プロジェクトである「ふくしま逢瀬ワイナリー」のほか、猪苗代湖周辺などを視察した。
参加者からは、福島県の再生エネルギー導入を進める取り組みについて理解が深まった、との感想や、今回の福島訪問は、日本に対する世界の連帯を示すメッセージになる、との意見もあがった。

外務省 福島スタディツアー
http://www.mofa.go.jp/mofaj/ecm/es/