自然エネルギーニュース・コラム
2025年05月06日(火)
 自然エネルギーニュース・コラム

明電舎、開発した4極突極タービン発電機がバイオマス発電所で本格稼働を開始

太陽光
省エネ
バイオマス
電力小売
水力
風力
行政
地熱
テクノロジー
海外
コラム

明電舎、開発した4極突極タービン発電機がバイオマス発電所で本格稼働を開始

このエントリーをはてなブックマークに追加
高効率で小型軽量
株式会社明電舎は、高効率で小型軽量の4極突極タービン発電機を開発し、2016年1月には、初号機をユナイテッドリニューアブルエナジー株式会社の持つバイオマス発電所へ出荷、5月には稼働を開始したことを発表した。

明電舎
この4極突極タービン発電機は、回転子の形状を従来の円筒型から突極型に変更したことによって、機会損と界磁損が低減され、またコイル端部周辺の構造を改善することなどで、従来品と比較して20%以上の損失を低減し、98.3%という高効率を実現したもの。

また、シンプル構造と、最新の技術解析に基づき設計を最適化することによって、従来比30%もの軽量化に成功。さらに、突極回転子の製作工程を並列化することで、標準納期で8ヶ月まで納期を短縮している。

日本国内とアジア地域からも受注
こうした高効率と小型軽量という特長によって、同製品は、電力需要が伸びているASEAN諸国からも受注があり、8月末には50MVA(メガ・ボルトアンペア)容量の製品をフィリピンに出荷することを予定している。

同社では、将来的には、70 MVAまで容量を拡大することを計画しており、絶縁技術や最適冷却構造の研究によって、さらなる小型軽量化を目指している。

地域創生と経済効果
同製品を納入したユナイテッドリニューアブルエナジー株式会社は、秋田県秋田市で木質バイオマス発電所を操業し、東北電力株式会社や新電力会社に売電している。

地元森林組合等から地域の未利用材から加工した木質チップを主燃料とし、PKS等を補助燃料として、ボイラーで燃焼させ、その蒸気でタービンを回転させ、出力20.5メガワットの発電を行っている。

こうしたスキームによって、林業の課題である未利用材を活用して県内林業の活性化につなげ、また、発電所・チップ工場の建設・操業、運送業務において新たな雇用を創成するとともに、購買・メンテナンス等において地元業者を活用することで、地域経済へ貢献していく。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

株式会社明電舎
http://www.meidensha.co.jp

ユナイテッドリニューアブルエナジー株式会社
http://www.united-re.jp/
Amazon.co.jp : 明電舎 に関連する商品
  • Jパワー、秋田県にかほ市で「にかほ第二風力発電所」の建設工事を開始(8月1日)
  • ソーラーフロンティア、戸建て住宅購入検討者対象に家庭のエネルギー意識を調査(7月30日)
  • 広島ガスと中国電力、新会社設立しバイオマス混焼発電事業を実施(7月30日)
  • 生駒市、地域エネルギー会社『いこま市民パワー株式会社』を設立(7月30日)
  • エーオンジャパン、太陽光パネルメーカーの出力保証をバックアップする保険スキームを開発(7月30日)
  • Yahoo!ブックマーク  Googleブックマーク  はてなブックマーク  POOKMARKに登録  livedoorClip  del.icio.us  newsing  FC2  Technorati  ニフティクリップ  iza  Choix  Flog  Buzzurl  Twitter  GoogleBuzz
    -->