優先交渉者にオリックスとMOT総合研究所
北九州市は8月22日、「響灘地区におけるバイオマス専焼火力発電所設置・運営事業」の優先交渉者に、オリックス株式会社と株式会社MOT総合研究所の2社を選定したと発表した。
同市は、国内外からバイオマス燃料を輸入・ストックし、国内の発電所に供給する「バイオマス燃料集配基地」を若松区響灘西地区に建設する計画を平成26年11月に発表、響灘東地区の市有地に同発電事業の企画、資金調達、設計、建設と管理運営等を行なう事業者(優先交渉権者)を、この4月から公募していた。
専焼火力発電所運営実績や計画実現可能性などが評価
学識経験者等で構成された事業者評価委員会による企画提案書と応募者プレゼンテーションの評価・意見を参考にし、同市が事業の実施能力、響灘西地区で計画中のバイオマス燃料集配基地との連携等を総合的に審査し、優先交渉者を選定したもの。
評価委員会による評価の結果、200点満点での評価点に対し、オリックスが168点のトップに、またMOT総合研究所が148点と、ほか4社に比し上位にランクされた。
なお、優先交渉者の主な選定理由について、オリックスは、1)バイオマス専焼火力発電所の運営実績がありノウハウを熟知していること、2)響灘東地区に混焼式の「ひびき灘石炭・バイオマス発電所」(同社 100%出資)の建設に着手していること、などが評価されている。
また、MOT総合研究所は、1)既に再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT)の設備認定を取得し系統連系に関する協議を完了する等、計画の実現可能性が高いこと、2)燃料集配基地の利用についての概算委託料を見込み、燃料の供給元と燃料供給に関する覚書を締結済みであること、などが評価されたという。

北九州市 プレスリリース
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