「Wi-SUN」対応の小型汎用モジュールとUSBドングルを開発
ローム株式会社は8月3日、IoTやスマートメーターなどのスマートコミュニティ構築に最適な国際無線通信規格「Wi-SUN※(ワイサン)」対応の小型汎用モジュール「BP35C0」、USBドングル「BP35C2」を開発したと発表した。
※1 Wi-SUN:Wireless Smart Utility Network
特定小電力無線やSub-GHz(サブギガヘルツ)といわれる無線周波数帯を使用する国際無線通信規格。日本では920MHz帯に相当する。無線LAN(Wi-Fi)と比較して低消費電力で通信距離が長い利点から、スマートメーターや交通インフラなどのスマートコミュニティの他、農業など幅広い分野への展開が期待されている。
「BP35C0」は、業界トップクラスの受信感度を持つ無線通信機能とマイコン、大容量メモリを内蔵するラピスセミコンダクタ製無線通信LSI「ML7416N」を搭載した、アンテナ外付けの面実装Wi-SUNモジュールとなる。
電力自由化サービスとスマートメーターをつなぐ通信に対応
同製品は、電力小売自由化サービスとスマートメーターをつなげる「Wi-SUN」通信に対応した業界最小モジュールという。
また同製品には、マイコンにWi-SUNのファームウェアを書き込み済みで、業界最小クラスの15mmx19mmサイズを実現しているため、Wi-SUNを使って新しいサービスを実現したいHEMSコントローラーや各種家電など小型通信機器への採用に最適としている。
一方「BP35C2」は、BP35C0を搭載した電波法認証取得済みのUSBドングルとして、既存のホームゲートウェイなどに後付けできるため、簡単にWi-SUN環境を構築することが可能という。
これら2製品は、既にこの8月から月産5万個の体制で量産を始めていて、サンプル価格は、BP35C0が8,000円/個(税抜)、BP35C2が16,000円/個(同)とのこと。
(画像はプレスリリースより)

ローム株式会社 プレスリリース
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