五洋建設からSEP型多目的起重機船を受注
ジャパン マリンユナイテッド株式会社(JMU)は8月1日、外洋での土木工事や洋上風力発電施設の設置工事など、気象・海象条件の厳しい海域でも安定してクレーン作業を行うことができるSEP※ 型多目的起重機船を、平成28年7月27日に五洋建設株式会社から受注したと発表した。
※ SEP
Self-Elevating Platform(自己昇降式作業台船;SEP船)を意味している。
欧州では着床式洋上風力発電施設の導入が活発で、多数の大型SEP船が稼働しているが、大型クレーンを搭載したSEP船の建造は日本では初めてとのこと。
基本設計はオランダ社、詳細設計と建造は同社が担当
今回のSEP船は、世界のSEP型洋上風力発電施設設置船の基本設計に多数の実績があるオランダのGustoMSC社が基本設計を行い、詳細設計と建造は同社が担当するとしている。
同船の特徴は、国内SEP船では最大規模となる800t吊全旋回式クレーンを搭載し、またジャッキアップ時の位置決め時間短縮のためのダイナミックポジショニングシステム(DPS)や緊急時の人員輸送のためのヘリデッキも備えていることとなる。
日本では現在、自然に優しいクリーンなエネルギー導入を背景に着床式洋上風力発電プロジェクトが多く計画されているが、この船のような大型SEP船は、当該プロジェクト推進には欠かせないものということだ。

ジャパン マリンユナイテッド株式会社 プレスリリース
http://www.jmuc.co.jp/press/2016/sep.html