バイオガス精製装置を4件受注
日立造船株式会社のグループ会社で、バイオガス精製装置の設計、製造を行うドイツのHitachi Zosen Inova BioMethan GmbH(HZIBM)は5月15日、フランスのバイオガスプラント事業者向けにバイオガス精製装置を4件受注した、と発表した。
1件当たりのバイオメタン最大生産能力は、130N立方m/h
欧州では、2020年までにエネルギー消費における再生可能エネルギーの割合を、20%以上に高めることを目標としている。バイオガスは再生可能エネルギーの1つとして欧州で需要が高まっており、バイオガスプラント向けのバイオガス精製装置の需要が見込まれる。
受注した最初のプラントは、ボルドー近郊で5月に建設を始める。タンクの建設は秋に予定され、バイオメタンの注入は2018年4月の予定である。受注には、消化装置に加えて、メンブレン方式のガス透過を使用してバイオメタンを生産する設備の改良が含まれている。
HZIBMは、生産拠点で、バイオガスに含まれるCO2を除去しバイオメタンを生産するバイオガス精製装置を製造する。バイオメタン最大生産能力は、130N立方m/hで、地域の天然ガス網に注入する予定である。
残りのプラントは、グラン・テスト地域圏、オー=ド=フランス地域圏、サントル=ヴァル・ド・ロワール地域圏に構築する。最後のプロジェクトは、2019年第1四半期開始の予定。
グラン・テスト地域圏のトロワ近郊には、2016年にバイオガス精製装置の据付およびアフターサービスを行うサービス拠点を設立しており、既に稼動中のプラントや今後増加するプラントに対応するとのこと。
(画像は日立造船株式会社のHPより)

日立造船株式会社のニュースリリース
http://www.hitachizosen.co.jp/news/2017/05/002595.html