中小水力発電開発促進事業の一環
一般財団法人新エネルギー財団は、平成29年度第1回の中小水力発電技術に関する実務研修会を、7月6日と7日の2日間にわたり開催することを発表した。
これは、同財団が企画し開催を続けている、水力発電実務担当者の技術者を対象とした研修会で、通算で第110回目となる。今回の主テーマは、「水力発電所の計画及び建設」となっている。
場所は、東京都港区の三会堂ビルで、定員は申し込み先着順で140名程度。プログラムの詳細や参加申し込み方法等については、同財団のホームページを参照のこと。
自治体の取り組みや実例など
7月6日には、4つのテーマで講演が予定されている。
まず、新エネルギー財団水力地熱本部水力業務部部長の小林雅一氏による「水力発電の導入促進のための事業費補助金の概要」として、同財団が執行団体に採択された経済産業省資源エネルギー庁による補助事業の概要を紹介する。
次に、東北電力株式会社土木建築部水力土木課の担当者による、「東北電力における水力発電所の開発について~津軽・第2薮神発電所新設工事」、長野県企業局の担当者2名により、「高遠発電所及び奥裾花第2発電所の新設工事について」の講演が行われる。
さらに、「片貝別又発電所の新設工事について」、北陸電力株式会社の開発計画チームと技術チームによる詳細な説明が行われる予定となっている。
発電所建設事例について
2日目の7月7日には、関西電力株式会社水力事業本部の担当者による「引水による既設水力発電所の発生電力量増加の取り組みについて~加須良川引水設備新設工事~」の講演、次に、「自治体が公募した既設ダムを利用した小水力発電所の建設に対する技術提案とその建設について~中木庭発電所の事例~」の説明を、西枝工業株式会社と九州電力の担当者が行う。
また、電源開発株式会社の担当者2名による、「河川維持流量を利用した水力発電所の建設について~十勝川水系くったり発電所の建設~」の講演も行われる。
(画像は一般財団法人新エネルギー財団より)

一般財団法人新エネルギー財団
http://www.nef.or.jp/topics/20170508.html