2016年の電力小売り全面自由化を背景に「総合エネルギー事業」への取り組みを積極的に推進
2017年5月1日、株式会社タケエイ(以下、タケエイ)は、同社が事業展開している木質バイオマス発電会社2社に、LPガス大手の株式会社サイサン(以下、サイサン)が資本参加すると発表した。
ガスワングループの中核企業であるサイサンは、「総合エネルギー事業」への取り組みを積極的に進めており、タケエイグループが国内各地域で展開している再生可能エネルギー事業に関して、「地消」を前提に長期にわたる買電契約の締結について協議を進めている。
なお、サイサンの事業内容は、ガスエネルギー(家庭用・医療用・産業用)の供給・販売、省エネルギーESCO事業、各種高圧ガス関連機器の販売・設計施工、LPガスの集団供給設備設計施工、都市ガス・簡易ガス供給プラントなどの設計施工、各種石油製品の販売、電気事業など。
両社は、今回の出資により、以下の具体的事項について検討を進め、早期の実現を目指す。
先ず、地元産材を主燃料とした木質バイオマス発電電力の付加価値の活用について共同で取り組み、ガス自由化により可能となった「ガス+電気」の具体的提案を行う。
また、サイサンの顧客への発電施設見学や啓蒙学習を通じて、再生可能エネルギー及び森林の保全活動についての理解を深める。
さらに、バイオマス発電施設の廃熱・CO2と、サイサンの強みである産業ガスを有効活用して、効率的な野菜栽培システムを検討し、地元に供給することも検討する。
資本参加の概要
資本参加する電力子会社の一つは、秋田県大仙市協和稲沢に所在する「秋田グリーン電力株式会社」で、2019年春頃に稼働する予定で、資本金は増資前が10百万円で、増資後は280百万円となる。なお、サイサンの出資額は20百万円(7.1%)。
他の一つは、神奈川県横須賀市浦郷町で事業予定の「株式会社横須賀バイオマスエナジー」で、2019年春頃に稼働する予定で、資本金は増資前が10百万円で、増資後は285百万円となる。なお、サイサンの出資額は15百万円(5.3%)。
(画像はタケエイ公式ホームページより)

タケエイ ニュースリリース
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