米国の発電事業者に関する第10年次ユーティリティ市場調査を公表
米国Smart Electric Power Alliance(SEPA)社は4月26日、米国の発電事業者に関し、2016年の太陽光発電出力や蓄電池出力などをランキングした第10年次ユーティリティ市場調査(10th annual Utility Market Survey)を公表した。
調査対象の発電事業者は、全米で9,000万人以上の顧客に電力を供給する412の企業・団体などである。
ランキング上位はカリフォルニアの発電事業者
2016年における太陽光発電で出力トップの発電事業者は、Southern California Edison(SCE)の1,648MWであった。次いで、Pacific Gas & Electric(PG&E)の773MW。1,000MWを超える事業者は、SCEのみであった。
2つのカリフォルニアの発電事業者は、2007年のランキングにも入っているが、出力規模は、10年でSCEが409MWから1,648MWへ、PG&Eが144.5MWから773MWへ飛躍的に伸びている。また、トップ10にカリフォルニアの発電事業者が4つランクインしている。
第3位はRocky Mountain Powerの760MW、第4位Los Angeles Department of Water & Powerの732MW、第5位Georgia Powerの553MW、第6位San Diego Gas & Electric(SDG&E)の382MW、第7位Duke Energy Progressの356MW、第8位CPS Energyの245MW、第9位Dominion North Carolina Powerの206MW、第10位Duke Energy Carolinasの199MWであった。
米国の太陽光発電と蓄電システム市場は西から東へ拡大
蓄電出力では、第1位が南カリフォルニアで系統電力と水力発電事業者のImperial Irrigation District (IID)で、30MWだった。
第2位はSCEの23MW、第3位Commonwealth Edison, an Exelon Companyの22MW、第4位Indianapolis Power & Light Companyの20MW、第5位SDG&Eの17MW、第6位Duke Energy Ohioの16MW、第7位PG&Eの9MW、第8位Arizona Public Serviceの4MW、第9位Puget Sound Energyの2MW、第10位Green Mountain Powerの2MWだった。この分野でも、カリフォルニアの発電事業者が4つランクインしている。
北カリフォルニアとジョージアの発電事業者は、太陽光発電出力のトップ10のうち4つを占めた。また、イリノイ、インディアナ、オハイオの発電事業者は、蓄電出力のトップ10のうち3つを占めた。
カリフォルニアの発電事業者は、太陽光発電と蓄電システムで米国国内をリードし続け、2つの市場の成長は西から東へ拡大しているという。
(画像はSEPAのHPより)

Smart Electric Power Alliance社のニュースリリース
https://sepapower.org/別掲
https://sepapower.org/2017-top-10-winners/