国内初!FIT制度を利用した、小型高効率木質ペレットガス化熱電併給
2017年5月1日、飛騨高山グリーンヒート合同会社と株式会社洸陽電機(以下、洸陽電機)は、「飛騨高山しぶきの湯バイオマス発電所(以下、同発電所)」が完成し、4月28日に竣工式を執り行ったと発表した。
高山市は「高山市新エネルギービジョン」(平成26年度~平成32年度、平成26年3月発表)に基づき、地熱や小水力などの再生可能エネルギーの導入拡大を目指しており、同発電所は、同市の事業支援と岐阜県の補助事業を活用して建設された。
発電燃料の木質ペレットは、木質燃料株式会社が高山市近隣から集めた地元材を活用して供給し、継続した雇用創出に貢献する。
発電した電力は固定価格買取制度(FIT制度)を利用して、中部電力株式会社へ全量売電する予定。
「飛騨高山しぶきの湯バイオマス発電所」の概要
同発電所は、設備設計・施工を洸陽電機が担当した。発電設備には、ブルクハルト社(独)製の小型高効率 木質ペレットガス化熱電併給システム(以下、同システム)を採用しており、年間発電量は約126万kWh、うち送電量は約120万kWhの見込み。
同システムは、未利用木材を加工した木質ペレットを発電燃料として利用でき、発電の際に生じた熱を温浴施設「宇津江四十八滝温泉しぶきの湯 遊湯館」に供給する「オンサイト型の熱電併給システム」だ。遊湯館への熱販売は、ボイラーで使用する灯油の年間約124klを削減することに相当する。
同システムの発電効率は30%で、熱利用も含めた総合エネルギー効率は最大で75%になる。
(画像はプレスリリースより)

洸陽電機 ニュースリリース
http://www.koyoelec.com/news/release/20170501-1755.html