第2回メタンハイドレート海洋産出試験を開始
2017年5月8日、資源エネルギー庁は、第2回メタンハイドレート海洋産出試験でメタンハイドレートを分解し天然ガスを取り出すガス生産試験を開始し、ガスの生産を確認したと発表した。
第2回メタンハイドレート海洋産出試験では、第1回試験よりも長い期間、天然ガスを取り出すこと第1回試験での出砂トラブルを解決することなどを目的だとしている。
将来の資源として期待されるメタンハイドレート
メタンハイドレートは、メタンと水が低温・高圧の状態で結晶化した物質であり、日本周辺海域で相当の量の存在が見込まれており、将来の国産天然ガス資源として期待されているという。
資源エネルギー庁は、メタンハイドレートの商業的な利用を目指し、平成13年度から研究開発を行っており、平成25年3月には渥美半島から志摩半島の沖合で第1回メタンハイドレート海洋産出試験を行い、世界で初めて海底下のメタンハイドレートを分解して天然ガスを取り出すことに成功している。
今後は、現在試験を実施している生産坑井で3~4週間程度の間、ガスの連続生産を行うという。その後、異なる出砂対策を施したもう一方の坑井で週間程度のガスの生産に取り組むとしている。
(画像は経済産業省ホームページページより)

経済産業省 ニュースリリース(2017.5.8)
http://www.meti.go.jp/経済産業省 ニュースリリース(2017.4.10)
http://www.meti.go.jp/