欧州で最大規模となる出力48MW以上の大型蓄電システム
日本電気株式会社(NEC)とそのエネルギー関連子会社であるNECエナジーソリューションズは4月18日、一か所に設置される蓄電システムとしては欧州で最大規模となる48MW/50MWh以上の大型蓄電システム構築について、EnspireME(エンスパイアミー)社と契約を締結した、と発表した。
EnspireME社は、三菱商事株式会社とオランダ公営の総合エネルギー事業会社であるEneco(エネコ)社と折半出資で設立した企業。
予備電力市場向けサービス、出力調整サービスを提供
EnspireME社は、ドイツ北部シュレスビヒ・ホルシュタイン州ヤルデルント地区において、出力規模約50MWの蓄電システムを設置する予定である。
ひとつの場所に設置される蓄電システムとしては、欧州最大規模になるという。
蓄電システムを用い、大規模停電などに備えた予備電力市場向けサービス、再生可能エネルギー発電事業者向けに周波数の安定維持を行う出力調整サービスなどを、ドイツを中心として周辺諸国に提供する予定である。
また、Eneco社と三菱商事が共同運営する洋上風力発電所にも活用し、事業価値の向上を図るとしている。
設計、調達、工事、保守を担う
NECは、ヤルデルント地区に、出力48MW、容量50MWh以上の蓄電システムを構築する。システムの設計、調達、工事を行い、完成後は10年間保守作業を担当する。
システム稼働は、2017年12月の予定とのこと。
(画像はNECのHPより)

日本電気株式会社のプレスリリース
http://jpn.nec.com/press/201704/20170418_01.html