エンビプロHD、シンガポールに合弁会社設立し出資
株式会社エンビプロ・ホールディングスは4月3日、シンガポールのTan Teo Song氏とアール・エス・アセットマネジメント株式会社(RSAM)による合弁会社 MINE BIOMASS SYNERGIES PRIVATED LIMITED を設立、同日付けで出資を行ったと発表した。
木質バイオマス発電所は年々増加しており、本年時点での稼働予定数89カ所に対し、平成32年度末には140カ所以上になると見込まれている。
このため、発電所が全て稼働すると、燃料となるPKSは平成29年で約100万t、平成32年で約300万tの輸入が必要となり、PKS※ への需要が高まることが予想されている。
※ PKS:
パーム椰子の殻部分で、パーム油を生産する過程で発生する農作物残渣廃棄物のこと。水分含量が少なく発熱量が高いことから、近年バイオマス燃料として注目されいる。
こうした市場環境から、PKS集荷の仕組みを構築し同社子会社の株式会社エコネコル貿易部門の新たな収益源とするため、現地のTan氏およびRSAMとの合弁会社を設立することにしたもの。
PKSの安定した調達ソース確保と販売スキームを確立
Tan氏はタイにて通信機器販売会社を経営していて、平成25年から石炭とバイオマスビジネスに参画、マレーシアとインドネシアでの新規PKSヤードを開設した経験がある。
またRSAMは、太陽光設備等の再生可能エネルギーファンドに対するアレンジメント事業やインベストメント事業を営む事業会社となる。
今後は、この4月にマレーシアのクアンタンにヤードを開設し、同社の貿易機能である物流システムのほかヤード管理ノウハウ等の応用により、PKSの安定した調達ソースの確保と、国内での新たな販売スキームを確立していくとしている。
【合弁会社の概要】
商号:MINE BIOMASS SYNERGIES PRIVATED LIMITED
代表者:Tan Teo Song
本店所在地:シンガポール サウスポイント
設立年月日:平成29年3月13日
事業内容:マレーシア、インドネシアでのPKS集荷
資本金:42万SGD(約33百万円)
出資比率:Tan Teo Song氏/65%、RSAM/20%、エンビプロHD/15%
(画像はエンビプロ・ホールディングスHPより)

株式会社エンビプロ・ホールディングス プレスリリース
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