栃木県のスマートビレッジモデル
栃木県では小水力発電の地産地消をテーマとして2011年度から5カ年計画で「スマートビレッジモデル研究事業」を推進して来た。最終年にあたる2015年度は特にエネルギーの消費に重点を置いた実証試験の開始となる。
小水力発電所から電気自動車に充電して利用すると共に、農地で電気自動車から電動草刈り機のバッテリーに充電して、電動草刈り機を動かす計画だ。また、特産品や農作物の配送に電気自動車を活用する。
小水力発電所から電気自動車に充電して農業に利用する試みは全国で初めてだ。
電気自動車、そして電動草刈り機も
使用する電気自動車は三菱自動車の「ミニキャブ・ミーブ トラック」で、充電容量は10.5kWh(キロワット時)となる。これは一般家庭が1日に使う電力量(10kWh)とほぼ同じである。
配送用の電気自動車には日産自動車の商用バン「e-NV200」も同時に使う計画だ。e-NV200の充電容量は24kWhとミニキャブ・ミーブ トラックの2倍以上充電できる。
稲作期の5ヶ月間は軽トラック型の電気自動車から電動草刈り機のバッテリーを充電し3台の電動草刈り機で月に1回の頻度で除草する。
再生可能エネルギーで地域活性化
栃木県の地勢として河川や農業用水路が数多いという特徴があり、小水力発電の導入が進んでいる。ほかにも太陽光発電やバイオマス発電も導入されるようになっている。
このような再生可能エネルギーを農業で地産地消する状況が発展すれば、地域がさらに活性化して行くことが期待される。
(画像は栃木県報道発表ページより)

スマートビレッジモデル研究事業モニター伝達式
http://www.pref.tochigi.lg.jp/g02/kouhou/