電力需要が増加するインドネシア
商工中金は、富山支店が、「グローバルニッチトップ支援貸付制度」を適用し、地域金融機関と協調して、ニックスニューエネルギー株式会社に対し、インドネシアで水力発電事業に参入するための必要資金を融資したことを発表した。
ニックスニューエネルギーは、日本国内において多数の水力発電所の調査・設計を行っている株式会社新日本コンサルタントのグループ会社で、全国の地方公共団体や民間所有の土地等を活用した、太陽光発電や小水力発電等の再生可能エネルギー事業を展開している企業。
今回、同社は、日本国内で培ってきた再生可能エネルギー事業のノウハウを活かし、電力需要が増加するインドネシアに現地法人を設立して、水力発電事業に参入、インドネシアの電力需給の改善に貢献していく事業計画を策定した。
商工中金は、この事業が同社の競争力向上につながり、海外市場の開拓に寄与することを高く評価し、必要資金を融資したものである。
特定分野に優れた中小企業等に資金融資
商工中金は、2014年4月に「グローバルニッチトップ支援貸付制度」を創設した。これは、日本の産業競争力の強化を目的に、特定分野に優れ世界で存在感を示す中小企業等に対し、海外進出する際に必要な長期資金を供給する、国の産業投資貸付を利用した商工中金独自の融資制度である。
具体的には、貸付期間を原則10年とする、限度額5億円の一括償還・成功利払いの長期資金貸付となる。融資先の事業リスクを軽減しつつ、民間金融機関と協調して融資に取り組み、対象企業の戦略的な海外事業展開を支援するもの。
商工中金は、今後も、国内外の104 店舗に設置している「中小企業海外展開サポートデスク」を通じて、資金面のみならず各種ソリューション・情報提供等を行い、対象企業の戦略的な海外事業展開を支援していく意向を示している。
(画像は商工中金より)

商工中金
http://www.shokochukin.co.jp/ニックスニューエネルギー株式会社
http://www.shinnihon-cst.co.jp/nne/