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2025年05月05日(月)
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IEEFA、日本の洋上風力発電の利用は不十分

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IEEFA、日本の洋上風力発電の利用は不十分

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日本のオフショア風力発電市場は過小評価
米国のエネルギー経済・財務分析研究所(Institute for Energy Economics and Financial Analysis, IEEFA)は3月22日、日本のオフショア(洋上)風力発電市場は利用されておらず過小評価されている、と発表した。

IEEFA
日本のオフショア風力は約10GWの発電能力を持つ
日本は、2014年の福島原子力事故以来、原子力への依存度を実質的にゼロにし、化石燃料が電力需要の82%に増加した。これは、30年間の貿易黒字から2014年に116億ドルの貿易赤字となる貿易収支の逆転の原因となった。

IEEFAは新しい調査報告書の中で、エネルギー需要が減少している日本は、2030年までにベースロード電力を供給するのに十分な約10GWの電力を、オフショア風力発電で賄うことができる、と発表した。

日本には、現在利用されていない巨大な潜在的資源として、オフショア風力がある。過去5年間の陸上風力発電のスローペースを考えると、オフショア風力発電は市場からあまり評価されていない。

2015年において、風力、太陽光、水力、地熱、廃棄物、バイオマスなどの再生可能エネルギーは、日本の電力需要の約17%を占めているが、風力はわずか0.5%である。

オフショア風力発電は、陸上風力発電の土地や稼働率の制約がないため、利用率が45%から50%と高く、ベースロード電力に寄与する、という。

規制緩和やグリッド障壁の引き下げが必要
日本が、再生可能エネルギープロジェクトへの規制緩和やグリッド障壁の引き下げ、再生可能エネルギープログラムを支援するための資本市場を刺激する政策を推進すれば、2030年までに再生可能エネルギーが日本の電力需要の35%を達成する可能性がある、と指摘した。

(画像はIEEFAのHPより)


外部リンク

IEEFAのニュースリリース
http://ieefa.org/japans-underused-offshore-wind-potential/

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