事業の多角化
飛島建設株式会社は3月17日、策定した2017年~2019年までの「中期3ヵ年計画」を発表し、その中で、「防災ブランディング事業」の1つとして、小水力発電や太陽光発電などの環境負荷低減事業も行っていくとした。
小水力発電事業では、小水力発電プラントシステムのEPC事業展開に向けて、既存小水力発電所の運営と、新規の発電所の設置や運営を行っていく。
また、太陽光発電事業では、遊休資産の収益資産化事業として展開することを目指し、既存太陽光発電所の運営と、新規の発電所の設置や運営を行っていくこととしている。
2012年から環境・エネルギー事業に進出
飛島建設では、2012年に政府が再生可能エネルギーの固定価格買取制度を施行したことを受け、2012年度の重点方針として、「環境・エネルギー分野で新たな事業領域を構築」をあげ、太陽光発電システムを始めとする再生可能エネルギーシステムを手がけてきた。
これまでの実績は、南アルプス市において、地域の再生可能エネルギー等の導入・普及を図る「地域エネルギー活用プロジェクト」の取り組みとして、防災コンサルティング事業を実施し、地域貢献の手法として、官民連携で行った太陽光発電事業がある。
これは、飛島建設の他、オリエンタルコンサルタンツ・アンフィニ・ジャパンソーラーのJVによる事業で、災害等で大規模停電が発生した場合、当該施設の発電電力を施設に提供すること、常時は再生可能エネルギーの固定価格買取制度を活用し全発電量を売電し投資を回収することとなっている。
また、神奈川県愛甲郡愛川町において、県有地「総合グラウンド半原荘跡地」を活用した「愛川メガソーラー事業」について、設計から施工までを行った。このメガソーラーは、最大出力が1,891キロワット、初年度の年間発電電力量は約188万キロワットアワーである。
(画像は飛島建設より)

飛島建設株式会社
https://www.tobishima.co.jp/20170317_1.pdf