バイオマス発電プラントにおける火災時の被害を最小限にとどめるための難燃性
2017年3月13日、バンドー化学株式会社は、バイオマス発電プラント向けとして、最適な専用コンベヤベルト「BANDO FR-BIOS(バイオス)」を開発し、2017年4月から販売を開始すると発表した。
バイオマス発電プラントでは、燃料となる石炭、木材、PKS(ヤシ殻)などを同じコンベヤラインで搬送するケースが多い。
同社は、火災時の被害を最小限にする難燃性製品を開発した。
「BANDO FR-BIOS」の特長
水分含量が少なく発熱量が高く、バイオマス燃料として注目されているヤシ殻は、パームヤシの殻部分で、パーム油を生産する過程で発生する農作物の残渣廃棄物。
70℃のパーム油にゴムを浸漬させ、7日後の体積変化率を確認した試験の結果、パーム油への浸漬試験での体積変化率は+1.4%(普通ゴム(JIS-G)の場合+86.1%)と小さく、物性低下が抑えられ、PKS(ヤシ殻)、木材に対応する耐油性が確認された。
石炭搬送に対応する耐摩耗性は、普通ゴム(JIS-G)と比べ36%向上した。
自己消炎性を有する特殊配合ゴムを使用しており、JIS難燃規格に適合したコンベヤベルトだ。
(画像はバンドー化学公式ホームページより)

バンドー化学 ニュースリリース
http://www.bando.co.jp/news/date/h290313_01.html