バイナリー発電所の商業運転を開始
出光興産株式会社は3月1日、全額出資の子会社である出光大分地熱株式会社滝上事業所がバイナリー発電所の商業運転を開始した、と発表した。
日本の地熱資源量は世界第3位、しかし地熱発電設備容量は第8位
地熱発電は、地熱によって生成された水蒸気を地中深くから取り出し、タービンを回して発電するため、天候に左右されず安定的な電力供給が可能な再生可能エネルギーである。
資源エネルギー庁の2015年資料によれば、全世界の地熱資源量は、1位アメリカ3,000万kW、2位インドネシア2,779万kW、日本は3位で2,347万kW、4位はケニアの700万kWと急に少なくなる。
日本は地熱資源量は多いものの、地熱発電設備容量は、52万kWと少なく、世界第8位に過ぎない。
地熱発電で国内最大級!発電出力5,050kW、年間発電規模3,100万kWh
出光興産子会社の出光大分地熱株式会社滝上事業所は、1996年以来九州電力株式会社滝上発電所に発電用蒸気を供給してきた。
今まで未活用だった熱水を利用するため、大分県玖珠郡九重町大字野上に、発電出力5,050kW、年間発電規模3,100万kWhの、国内最大級の滝上バイナリー発電所を建設した。
バイナリー発電は、地熱温度の低い地下水で、沸点の低い媒体を加熱し、媒体蒸気でタービンを回して発電するものである。
(画像はプレスリリースより)

出光興産株式会社のニュースリリース
http://www.idemitsu.co.jp/company/news/2016/170301_2.html