太陽光発電所による売電代金を返済原資に
株式会社かんぽ生命保険と第一生命保険株式会社は、先に合意した「業務提携に関する基本合意書」に基づき、資産運用事業における共同取組を実施したことを発表した。
両社は、業務提携以降、インフラ事業等の成長分野への共同投資を検討していたが、この度、国内の太陽光発電事業に対するデットファイナンスとして、2案件に対し合計で約100億円の共同投資を行ったものである。
投資を実施した2案件は、東北地方と関東地方に建設された太陽光発電所にて発電された電力の販売によって得られるキャッシュフローを返済原資としたプロジェクトファイナンス案件。投資期間は20年弱と長期間となるが、再生可能エネルギーの固定価格買取制度により、安定したキャッシュフローが見込まれている。
低金利下でも安定した収益を
また、かんぽ生命は、第一生命の関連会社であるアセットマネジメントOne株式会社と共同で、生命保険会社の資産運用のための商品として、中長期的に安定的な収益の獲得を目指す絶対リターン型のマルチアセット戦略ファンドを開発し、投資を実行したことも発表している。
これは、低金利環境下における安定的なインカム収益の獲得に向けた様々な戦略について、多面的な検討と研究を進めたうえで、開発されたものである。
かんぽ生命と第一生命は、今後も、両社の資産運用分野の協力関係を強固にし、成長分野等における共同投資や、資産運用会社の共同活用について、継続的に検討・実施を行う意向を示している。
(画像はかんぽ生命保険より)

株式会社かんぽ生命保険
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