HIT車載タイプが「新型プリウスPHV」に採用
パナソニック株式会社は2月28日、このほど開発したHIT車載タイプが、2017年2月発売のトヨタ自動車株式会社「新型プリウスPHV」に採用されたと発表した。
さらに、駆動用リチウムイオンバッテリーも、2012年に発売された「プリウスPHV」に続き、同社製の車載用角形リチウムイオン電池が採用されているという。
これまでの車載用太陽電池は出力が小さく、12V系バッテリー補充電や駐車中の換気電源のみに利用されていたが、同社製太陽電池は、結晶シリコン基板とアモルファスシリコン膜を組み合わせた構造により高い変換効率と優れた温度特性が特長で、限られた面積の自動車ルーフでも大出力(約180W)を実現したという。
このため、12V系バッテリーのほか駆動用リチウムイオンバッテリーへの充電が可能になり、EV走行距離の延長と燃費の向上が期待できるとしている。
設置環境温度が高くても効率的に発電
さらに、「新型プリウスPHV」の流麗なボディデザインにマッチする3次曲面ガラスへのラミネート技術を開発したことで、デザインを損ねずにルーフへの搭載を実現。
なお太陽電池モジュールは、太陽光発電システムの住宅市場で高評価を受けているHITで、これは同社が独自に開発したヘテロ接合型太陽電池のため、設置環境の温度が高くても効率的に発電する特長があり、車載タイプの太陽電池モジュールとしては最適である。
(画像はプレスリリースより)

パナソニック株式会社 プレスリリース
http://news.panasonic.com/jp/press/data/2017/02/