4,800,000キロワットアワーの電力を予定
広島県は、県内の福富ダム小水力発電所において発電した電力を購入する業者について、一般競争入札を行うことを発表した。
売払対象は、福富ダム発電所において発電する電力のうち、ダム管理用電力として消費する電力を除いた電力の全量で、売払予定数量は、4,800,000キロワットアワー。この売払予定数量は平成29年度と30年度の売払量を保証するものではない。
契約期間は、契約日から平成31年3月31日まで。電力需給開始日は、平成29年4月1日からとする。入札価格は、1キロワットアワー当たりの単価で、落札者の決定方法は、広島県契約規則第19条の規定により定められた予定価格以上の最高価格をもって入札したものが落札者となる。
入札手続き等詳細については、広島県のホームページを参照のこと。
ダムでの小水力発電に注力
広島県では、地球温暖化問題が深刻化し、CO2排出の要因となる石油・石炭等の化石燃料に代わる新エネルギーの導入が全国的に進められる中で、2005年に、「広島県地域新エネルギービジョン」を策定し、県民生活や事業活動等における新エネルギーの導入を促進するための指針を明示し、取組を強化してきた。
その中で、自然活用の視点から、太陽光や風力発電、太陽熱利用、雪氷冷熱エネルギー、マイクロ水力発電などを活用していく方針を示している。
水力発電に関しては、近年では河川で新たな発電用水を確保することが難しくなっていることから、これまでの水利用に影響を与えない形でのエネルギー利用が注目されており、ダムの河川維持流量や浄水場の導水路等を利用した発電の取組が行われている。今回の福富ダムの水力発電についても、その一環といえる。
(画像は広島県より)

広島県
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