青山高原ウインドファーム向け風力発電システムが完成
株式会社日立製作所は、株式会社青山高原ウインドファーム(以下、青山ファームと略)から新青山高原風力発電所向けに受注した2MW風力発電システム40基のうち、第2期工事分22基(44MW)の建設を完了し、同日引き渡したと発表した。
同発電所では、2016年3月に運転を開始した第1期工事分18基(36MW)と合わせ全40基となる日立のダウンウインド型風力発電システムが、日本最大となる出力80MWの発電を行うとのこと。これは、一般家庭約44,000世帯分の電力量に相当するという。
青山ファームは、三重県伊賀市から津市にかけて広がる布引山地の青山高原に建設された集合型風力発電所を運営していて、すでに同発電所では18基(36MW)の風力発電システムが稼働している。
丘陵地など吹上風が吹く地帯での発電効率が良いのが特徴
また青山高原は、東西方向に盆地や平野があるため障害物がないとともに、年間を通して強風が若狭湾から伊勢湾に吹き抜けることから、国内屈指の好風況とされている。
設置された同社の風力発電システム「HTW2.0-80」は、ダウンウインド方式を採用していて、正確な風向をとらえ効率よく風と正対することで発電量が増えるとともに、風見鶏効果により風荷重の減少から基礎工事を強固にする必要がなくコスト削減が図れるという。
また同システムの特徴として、丘陵地などの吹上風が吹く地帯での発電効率が良いことから、これまで240基以上の受注実績があるとのこと。
(画像はプレスリリースより)

株式会社日立製作所 プレスリリース
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2017/02/