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2025年05月06日(火)
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栗田工業、バイオマスエネルギー施設で乾式メタン発酵技術の採用が決定

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栗田工業、バイオマスエネルギー施設で乾式メタン発酵技術の採用が決定

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バイオマスエネルギーの利用促進に向け採用が決定
栗田工業株式会社は2月2日、NEDOが公募した「バイオマスエネルギーの地域自立システム化実証事業/地域自立システム化実証事業/事業性評価(FS)」に、株式会社富士クリーンと共同で取り組んだ結果、今回、NEDOの助成事業に採択されたと発表した。

栗田工業
この事業は、新エネルギーの研究開発・導入を先導しているNEDOが、バイオマスエネルギーの利用拡大を推進することを目的に助成を行うもので、この中で、廃棄物をメタン発酵させてバイオガスをエネルギー源として回収する施設(富士クリーンが建設)に、同社のKURITA DRANCO PROCESS※ が採用されるとのこと。
※ KURITA DRANCO PROCESS:同社が開発した乾式メタン発酵技術の名称。縦型発酵槽により省スペースを実現し、低含水率の廃棄物をメタン発酵させることで排水が出ない特長がある。


国内最大規模の乾式メタン発酵施設を建設
廃棄物処理を通じ地域貢献する富士クリーンは、地域の特徴を活かした持続的かつ経済的に成立する事業を目指している。

この事業で栗田工業は、家庭から排出される生ごみ・紙ごみや、動植物性残さ、事業系紙ごみ、有機汚泥など、産業廃棄物等から発酵に適したものだけを高効率選別装置で分別し、乾式メタン発酵処理を行う提案が採用されたとのこと。

これにより、多様な廃棄物からバイオガスを回収し、燃料や電力として利用することが可能になるもので、2018年度の事業開始に向け、施設の建設と試運転を行う予定という。

同社は、乾式メタン発酵技術に関し、これまでも様々な実証を行い、発生するバイオガスをエネルギー利用する取り組みを推進してきていて、今回、これらの取り組みや技術ノウハウを活かし、単一発酵槽としては国内最大規模(約3,000m3)の乾式メタン発酵施設を建設するとのこと。

バイオマスエネルギー活用の普及加速などに期待
バイオマスエネルギーは、再エネとして温室効果ガス排出量削減と望ましい電源構成の達成の観点から一層の利用促進が求められていて、この事業モデル検証により、廃棄物の削減やリサイクル率の向上、バイオマスエネルギー活用の普及が加速することが期待されるとしている。

【施設の概要】
・処理対象:約76t/日(一般廃棄物、産業廃棄物等)
・前処理設備:高効率選別装置、破砕機
・バイオガス化設備:縦型乾式メタン発酵槽(約3,000m3)
・エネルギー変換設備:370kWガスエンジン 2基、ボイラ
・設置スケジュール:着工2016年12月/械設備着工2017年8月/工事完了2018年3月/試運転完了2018年10月(予定)


(画像はプレスリリースより)


外部リンク

栗田工業株式会社 プレスリリース
http://www.kurita.co.jp/aboutus/press170202.html

 
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