東北電力送電網へ系統連系
株式会社ZEエナジーと関連会社の株式会社ZEデザインは、山形県最上町にかねてより建設中であった木質バイオマスガス化発電所『もがみまち里山発電所』において、東北電力送電網への系統連系が完了したことを発表した。
『もがみまち里山発電所』は、2015年7月に、最上町、ZEデザイン及びZEエナジーにより、木質バイオマスガス化発電事業について協力体制を構築する覚書を締結後、開設に向けて準備を進めてきたもの。
間伐材をチップにし、炭化の原理を利用してガス化したものをガスエンジンに投入して発電する方法を用いており、また、排熱まで熱利用できるバイオマス発電所となる予定である。
今後は発電設備の最終調整運転を継続して行い、想定最高出力での安定的な稼働状況等の継続確認を実施するとともに、付帯設備等の追加工事を行う予定。その後、正式に、発電所で生成される電力を、再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)に基づき、20年間の長期にわたって東北電力へ売電していく計画となっている。
エネルギーの地産地消と地方創生を目指す
最上町は約84%を森林が占めており、その森林整備のうえで排出される間伐材等を燃料として利用し、エネルギーの地産地消と循環型社会の実現を目指した『最上町バイオマス産業都市構想』が、環境省などの関係7省庁から、2015年度のバイオマス産業都市として選定されている。
『もがみまち里山発電所』は、この構想における森林系バイオマス高度利用事業の一環、「木質バイオマス発電施設の整備」という施策の中で、計画されたもの。
地方創成のための里山再生が全国的な課題となる中、このバイオマス発電所は里山の再生はもとより、地域に新しい産業と雇用を生み出し、観光につなげることもできると期待されている。
ZEエナジーは、ZEデザインとともに、今後も最上町と共に地域の森林資源を有効利用しながら、持続可能な社会と地産地消のエネルギー利用の実現へ取り組んでいく意向を示している。
(画像はZEエナジーより)

株式会社ZEエナジー
http://www.ze-energy.net/