理想的な耐水素脆化材料の開発を目指す
国立研究開発法人 産業技術総合研究所は平成29年1月11日、「産総研・九大 水素材料強度ラボラトリ」(AIST-Kyushu University Hydrogen Materials Laboratory;HydroMate)を国立大学法人 九州大学と共同で設立したと発表した。
水素脆化現象の解明を進めて、革新的な耐水素脆化材料の開発を目指すという。
今回の設立は、「まち・ひと・しごと創生総合戦略(2015改訂版)」に基づき、平成28年3月22日の「まち・ひと・しごと創生本部」で決定した「政府関係機関移転基本方針」を踏まえたものとしている。
水素エネルギーを活用する「水素社会」を目指して
水素は、究極のクリーンエネルギーで、再生可能エネルギーなどを用いて製造することでCO2の排出を大きく削減することが出来るとされている。
又、気象で変動する再生可能エネルギーを水素に変換することで輸送や貯蔵が可能になり、地域を超えてエネルギーを有効活用することが出来る。
水素エネルギーを活用する「水素社会」の実現には、信頼性の高い低コストの水素インフラ用材料の開発が必要であるという。
今回の「産総研・九大 水素材料強度ラボラトリ」の設立では、九州大学伊都キャンパスに新たな同研究所の研究拠点を設置し、九州大学と共同で水素脆化現象の解明と耐水素脆化材料の開発を目指した基礎的研究を行うとしている。
(画像はプレスリリースより)

産業技術総合研究所 ニュース
http://www.aist.go.jp/aist_j/news/pr20170111.html