環境気象サービスを開発・展開
株式会社ウェザーニューズは、欧州において太陽光・風力・水力など自然エネルギーの発電量想定などを手がけるフランスの気象会社Metnext SAの全株式取得が完了し、完全子会社化したことを発表した。
ウェザーニューズは、1986年の創業以来、海運や航空などの交通気象市場を中心に、気象リスクに対する対応策支援サービスを提供してきた。そして、さらに2017年は、エネルギー、製造小売り、農業市場を『環境気象市場』と位置づけ、グローバルでの環境気象サービスの開発および展開に取り組むことを目指している。
Metnextは、欧州において、太陽光、風力、水力など自然エネルギーの発電量想定や、天候と連動する電気・ガスなどのエネルギー、一般小売商品の需要想定、農業市場への営農支援サービスなど、独自の技術やソフトウェアを通じたサービスの実績がある。
この買収によって、双方が持つサービスノウハウやインフラの共有や、両社のデータ・技術・サービス運用の連携を行い、グローバル環境気象サービスを構築し、交通気象と同様の世界展開とサービス品質向上に取り組んでいく予定。また、設計・計画段階から、毎日の運用・保守、異常時対応、事後評価まで、企業活動のトータルサポートが可能となる。
自然エネルギー発電の発電量想定制御など
具体的に提供可能となる環境気象サービスメニューは、エネルギー市場では、ガス・電気などの需要想定制御サービス、太陽光発電や風力発電のための発電量想定制御サービス、送発電設備や送電線の設備保守管理サービスなどがある。
また、製造小売市場では、需要想定制御サービス、気象影響制御サービス、店舗最適在庫管理サービスがあり、また農業市場では、生育や営農、収穫管理サービスなどが挙げられる。
(画像はウェザーニューズより)

株式会社ウェザーニューズ
https://jp.weathernews.com/news/15227/