AIのさらなる活用により、事業運営の高度化・効率化を推進
2017年7月6日、東京電力ホールディングス株式会社(以下、東電HD)と東京電力パワーグリッド株式会社(以下、東電PG)は、AI・機械学習を利用したビッグデータ解析事業を行うベンチャー企業Via Science社(以下、ヴィア社)と共同で、東電PGが保有する送電設備の劣化予測に関する概念実証(Proof of Concept、以下、同実証)を開始したと発表した。
ヴィア社は、2016年に設立され、AI・機械学習によるビッグデータ解析技術を活用したソリューションを提供している会社で、東電HDは、ビッグデータ活用のノウハウを獲得するため、2016年11月にヴィア社に出資を行った。
送電設備の劣化予測に関する実証の概要
同実証では、送電設備を構成するアルミ電線および圧縮形接続管に関し、設置場所や点検履歴などのビッグデータを、ヴィア社がAI・機械学習の技術を活用して劣化分析を行い、東電PGがより合理的な点検・改修計画を立案する。
一般的なAIに関する技術・アプローチでは、解析するデータ項目間の関係が不明確な場合が多く、結果の活用が限定されることがあったが、ヴィア社の技術・アプローチでは、データ項目間の因果関係が明確化され、対処すべき設備などを優先順位付けできるため、活用範囲が広がると期待される。
同実証により、適用可能性や、送電設備の他の機器も含めた点検・改修に係るコスト低減の実現可能性について評価していく。
(画像はプレスリリースより)

東京電力ホールディングス プレスリリース
http://www.tepco.co.jp/