低コストで可燃性ガスを取り出す革新技術を開発
バイオマスを中心とした次世代エネルギーの研究開発事業を展開する株式会社ヨネクニは、山林や農業用地などから廃棄される雑草や廃木といった未利用資源を活用し、低コストで可燃性ガスを取り出す革新技術を開発し、その特許を取得した事を発表した。
単一微生物の利用で低コスト化の問題点を克服
稲刈り後の稲藁や草刈りで集められた雑草、或いは山林で放置された木材や竹など、従来は単に破棄されるだけの存在だった未利用資源。同社では、それらから低コストでバイオガスを回収する革新的技術を開発し、今回この技術に関する特許の取得を実現した。
これは従来の植物(リグノセルロース)系バイオマスから、アルコール等を抽出する技術の実用化において、障害となっていた高コストと要エネルギーに対し、同社では単一微生物を利用する事により、簡単で効率的な回収を実現し問題点を克服している。
地域内での自立したエネルギーモデルの確立を目指す
農林業は山間部や里山地域における基幹産業で、そういった地域では経済を牽引する重要な存在と言える。この農林業などに携わる中で、雑草や放置された木や竹などの有効活用は、環境や里山保全問題の解決にも直結し地域の活性化にも繋がる。
また農林業やそれに関連する加工業で生じた残渣を、電力や熱に変換する植物系バイオマスエネルギーを利用する事により、地域内での自立したエネルギーモデルを確立できる。
今後同社では、地域経済の活性化を推進すべく「植物系バイオマス利用技術に関する技術支援」「植物バイオマス利用による地域再生の技術支援」「環境や里山保全問題の解決による企業CSR技術支援」の3つを、2016年8月12日より開始する予定である。
(画像は株式会社ヨネクニより)

ValuePress 株式会社ヨネクニ プレスリリース
https://www.value-press.com/pressrelease/186138株式会社ヨネクニ
http://www.yonekuni.com