赤穂発電所に第2バイオマス発電所を増設
株式会社日本海水は7月3日、電力事業をさらに強化するため、赤穂発電所(兵庫県赤穂市)に第2バイオマス発電所を増設すると発表した。
同発電所の増設に当たっては、今後、未利用材が不足することが予想されることから、樹皮や間伐材等の山林資源をさらに活用を図るほか、PKS(Palm Kernel Shell)の割合が増えることを考慮し、種々の原料の燃焼に対応した設備にする。
これにより、同発電所の最大発電出力は30,000kWを予定し、年間の燃料使用量は235,000tonを見込んでいる。
環境改善や地域活性化に貢献
また、第2バイオマス発電設備の燃料調達と保管場所確保のため、第2木質チップ工場の建設を計画しており、この営業運転は、平成32年度上期中に開始する計画としている。
なお同社は、平成26年度に老朽化した製塩用ボイラを更新するに際し、FIT制度活用とCO2削減や雇用の創出など社会貢献を勘案し、木質バイオマス発電所(第1バイオマス発電所)と天然ガスボイラを建設し、本格的に電力事業に参入している。
そして今計画では、間伐材等の山林放置木活用による関西・九州地区の自然環境保護や、再生可能エネルギーの利用によるCO2の削減効果(11万ton/年)など環境改善に資するほか、地域の林業・木材産業振興や赤穂市での雇用創出など、地域活性化に貢献すべく検討を進めてきたとのこと。
同社は、今後も製塩を通じた電力事業をさらに強化していくとしている。
(画像はプレスリリースより)

株式会社日本海水 プレスリリース
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