容量55MWのウルブル地熱発電所4号機、2017年5月完工
住商機電貿易株式会社(SMT)は6月29日、インドネシア共和国において、住友商事株式会社と共同開発した、発電容量55MWのウルブル地熱発電所4号機が2017年5月に完工した、と発表した。
SMTと住友商事は、インドネシアの地熱発電容量の約50%に携わる
経済成長が著しいインドネシアは、世界第2位の地熱エネルギー保有国で、2025年までに総発電容量7,200MWを目標に地熱発電に取り組んでいる。
ウルブル地熱発電所建設工事は、2014年8月インドネシア国営石油ガス会社PT. Pertaminaの子会社で地熱発電企業PT. Pertamina Geothermal Energy(PGE社)から、住友商事とインドネシアのPT Rekayasa Industri(レカヤサ社)とのコンソーシアムが、土木据付込み一括請負工事契約を受注したプロジェクトである。
プロジェクト資金は、世界銀行からの借り入れで賄われた。
ウルブル地熱発電所は、インドネシアのスマトラ島南部のランプン州タンガム県ウルブル郡に位置し、4号機と同じ発電容量55MWの3号機は同コンソーシアムが2016年8月に完工し、すでに商業運転を行っている。
発電所の蒸気タービンや発電機は、富士電機株式会社製。発電所と集蒸気管の土木据付工事は、レカヤサ社が担った。
SMTは、住友商事と共同で、発電所の受注から完工までのプロジェクトマネジメントを行った。
インドネシアでは、地熱発電所の総容量が約1,670MWに達しており、その約50%に当たる823MWの建設にSMTと住友商事が関わってきた。また現在、総事業費約700億円、発電容量80MWのムアララボ地熱発電所も建設中である。
(画像はプレスリリースより)

住商機電貿易株式会社のニュースリリース
http://www.smtcorp.co.jp/news/2017/2017062901.pdf