世界制覇を狙う車体に最先端の技術を結集
2017年6月29日、帝人株式会社(以下、帝人)は、同社グループが、10月8日~15日にオーストラリアで開催される世界最大級のソーラーカー大会「World Solar Challenge」(以下、同大会)に参戦する工学院大学のソーラーカーチーム(以下、同チーム)に、車体の主要部材として同社素材を提供するとともに、それらを使用したCFRP製車体の設計支援および製作を行うと発表した。
同大会は、1987年に初めて開催されて以来、今回で14回目となり、世界最高峰のソーラーカーレースで、「テクノロジーショーケース」とも言える大会となっている。
同チームは、最も早くゴールにたどり着くことを競う「チャレンジャークラス」に参加し、帝人グループとしては、3度目の挑戦とのこと。
提供した素材・製品などについて
株式会社ジーエイチクラフトは、ソーラーカーのボディの設計・成形加工を支援するとともに、同社担当者がレース全行程に同行・支援する。
東邦テナックス株式会社は、CFRPを薄肉化し、超軽量車体を製作できる成形厚0.06㎜という極薄の炭素繊維「テナックス」製超軽量織物を提供する。
帝人は、車体軽量化と乗員の安全性の両立に貢献するポリカーボネート樹脂「パンライト」製樹脂窓や、タイヤハウスの軽量化と耐久性に貢献するパラ系アラミド繊維「テクノーラ」製プリプレグを提供する。
帝人フロンティア株式会社は、車体の軽量化やドライバーの快適性に寄与するタテ型不織布「V-Lap」製衝撃吸収シートクッション、ドライバーの運転性能向上と快適性に寄与する超極細ポリエステル繊維「ナノフロント」製グローブ、および長期間にわたる準備や過酷なレース環境でも快適・爽快な着用感のあるPTT繊維「ソロテックス」製チームウェアなどを提供する。
(画像はプレスリリースより)

帝人 ニュースリリース
https://www.teijin.co.jp/news/2017/jbd170629_53.html