豊富な天然ガスを原料として生産されるLNGを、日本をはじめとするアジア諸国へ輸出
2017年7月7日、日揮株式会社(以下、日揮)は、同社の米国法人であるJGC US Projects, LLCが、米Kiewit Energy Group Inc.(以下、キウイット社)および米Black & Veatch Construction, Inc.(以下、ブラック&ビーチ社)と共同で、米Jordan Cove LNG LLC(以下、ジョーダンコーブLNG社)が米国西海岸で計画するジョーダンコーブLNGプラント建設プロジェクト(以下、同プロジェクト)を受注したと発表した。
同プロジェクトは、米国ロッキー山脈周辺、およびカナダ南西部で産出される豊富な天然ガスを原料として生産されるLNGを、日本をはじめとするアジア諸国へ輸出するプロジェクトだ。
北米西海岸は、アジアへの輸送コストの面で有利な地域であり、これまで同地域において複数のLNGプロジェクトが検討されているが、同プロジェクトは、初めてEPC契約に至った。
プロジェクトの概要
同プロジェクトの契約内容は、アメリカ合衆国オレゴン州クーズベイ地区(オレゴン州南西部太平洋岸)に、最大で年産780万トン(5系列合計)の天然ガス液化設備を建設するもので、ガス貯蔵設備、およびLNG出荷施設に係る設計・調達・建設工事を行う。
これまで、キウイット社およびブラック&ビーチ社を含む日揮グループと、他社グループが並行して基本設計(FEED: Front End Engineering and Design)を進めていたが、ジョーダンコーブLNG社は、日揮グループのFEEDパッケージやEPC遂行プラン、経済性等を評価し、EPC役務の発注に至った模様だ。
ジョーダンコーブLNG社は、2024年の生産開始を目指し、2019年を目途に最終投資判断を行う予定だ。
(画像はプレスリリースより)

日揮 ニュースリリース
http://www.jgc.com/jp/DisplayHtml/view/211