子会社化で事業収益を取り込み
燦キャピタルマネージメント株式会社は、同社の100%子会社であるSUN GREEN POWER ENERGY PTE.LTD.(以下、SGPE社)が、千葉県で太陽光発電事業に関わる土地、合計約57万4,000平方メートルを所有する有限会社ラ・ベリータ社の発行済み株式60株のうち、31株を取得することを発表した。
今回の取り引きは、該当の太陽光発電事業の用地取得が目的であるが、土地取得のための契約手続きが煩雑になるため、土地を所有している事業会社の株式を取得することとなったもの。
該当の太陽光発電事業用地は、千葉県夷隅郡大多喜町の山林地で。SGPE社が取得する株式の取得金額は1株あたり1,000万円で、総額3億1,000万円となる。
ラ・ベリータ社は、この太陽光発電事業において、発電事業者と地上権設定契約を締結済みであり、20年間で総額10億円を超える事業収益が見込まれている。今回の取り引き後に、燦キャピタルマネージメントから取締役2名を派遣し、ラ・ベリータ社の行う事業を連結子会社として取り込み、燦キャピタルマネージメントグループの収益として獲得することを計画している。
土地取得契約が煩雑なための方策
燦キャピタルマネージメントは、太陽光発電やバイオマス発電など国内外のクリーンエネルギー事業への投資を行ってきた。また、100%子会社でシンガポール法人の SUN GREEN POWER ENERGYを通して、著しい発展のために電力不足が深刻な状態であるアジア諸国を中心に投資を行っている。
日本においても、同社およびSGPE社は、クリーンエネルギー関連事業に関する投資を推進しており、様々な案件の発掘と投資の機会をうかがっており、その投資案件の1つとして、昨年秋以降、今回の大多喜における太陽光発電事業に対する投資として、SGPE社が窓口となり、タイのエネルギー投資会社との共同事業などを模索してきた。
こうした状況の中で、今回の取り引き案が浮上し、土地を所有するラ・ベリータ社の株式の取得に至ったものである。
(画像は燦キャピタルマネージメントより)

燦キャピタルマネージメント株式会社
http://sun-capitalmanagement.co.jp/2017/06/16/20170616/