大分県涌蓋山東部地域を調査
九州を主な事業地域とする九州電力株式会社は、大分県西部に位置する涌蓋(わいた)山東部地域において、地熱資源調査を実施すると発表した。
地熱発電の開発と導入に向けた調査
同社が調査を進めるのは、大分県と熊本県の県境に位置する「涌蓋山」の東側にあたる大分県九重町で、地熱資源に関する調査を実施する。国産エネルギーの活用及び地球温暖化対策面での有効な電源の一つである、地熱発電の開発並びに導入に向けた調査となっている。
同社はこれまで、大分県九重町の制定する「地熱資源の保護及び活用に関する条例」に基づいて同調査の申し入れを行ってきた。そして同町の「九重町地熱発電事業検討委員会」が行う審議の結果、2017年6月14日付けで同意書の交付を受けている。
調査結果次第で、調査井の掘削を行い検討を進める
今回の調査内容は、地表からから重力を測定し地下深部の構造推定、並びに地中の電気や磁気を測定し岩石の分布や地下構造を推定する。また温泉等モニタリングでは、周辺温泉等における季節によっての変動など、経年変化を把握していく。
今後は調査に必要な法的な手続き等を進め、7月頃から2018年にかけて各種調査を行っていく。地下構造の調査結果において、地熱資源が期待できると判断された場合は、調査井の掘削を行い地熱資源確認の更なる検討を進めていく予定である。
(画像はプレスリリースより)

日経プレスリリース 九州電力株式会社 プレスリリース
http://www.nikkei.com/九州電力株式会社 添付資料
http://www.kyuden.co.jp/var/rev0/0077/5416/jh3edsxm.pdf