水芭蕉発電所(奥裾花第二発電所)の竣工式開催
長野県企業局は6月6日、長野市鬼無里字上土倉に建設していた水芭蕉発電所(奥裾花第二発電所)の竣工式を、6月13日午前11時から同地で開催すると発表した。
この発電所は、しあわせ信州創造プラン(長野県総合5か年計画)政策推進の基本方針に基づき、「長野県と都市部をつなぐ電力販売」として実施しているもので、既にこの4月1日から、同趣旨の高遠さくら発電所(伊那市)とともに運転を開始している。
奥裾花第二発電所は、奥裾花ダムから放流していた水を利用する発電所として、約11億円をかけて建設された水力発電所で、最大出力は980kWとなり、一般家庭約1,400世帯の消費量に相当する発電をする。また高遠さくら発電所は最大出力180kWで、約350世帯相当の発電をする。
電力販売利益の一部は、こどもの未来支援などに活用
発電した電力は、長野県が丸紅新電力株式会社に販売後、連携先で自然エネルギーを専門に販売する「みんな電力株式会社」を通して、世田谷区立保育園(約40園)のほか、大阪および名古屋の民間企業および自然エネルギーを導入したい個人顧客に販売することとしている。
なお需要家は、応援したい発電所を選んで電力を購入し、料金の一部を応援料(100円/月)として発電所に還元することになっており、この応援料は需要家に対する発電所や立地地域の見学ツアーや県産品プレゼントなどに活用するとのこと。
また電力販売利益の一部は、こどもの未来支援や省エネルギー支援等、県政発展のために活用するとしている。
(画像はプレスリリースより)

長野県企業局 プレスリリース
https://www.pref.nagano.lg.jp/kigyo/happyou/新規発電所の運転開始記事(長野県企業局2017年4月1日発表)
https://www.pref.nagano.lg.jp/kigyo/documents/長野県と都市部をつなぐ電力販売(長野県企業局)
https://www.pref.nagano.lg.jp/kigyo/documents/