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2025年05月06日(火)
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石油天然ガス・金属鉱物資源機構、第2回メタンハイドレート海洋産出試験でメタンガスの生産を確認

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石油天然ガス・金属鉱物資源機構、第2回メタンハイドレート海洋産出試験でメタンガスの生産を確認

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2本目の生産坑井からメタンガスの生産を確認
独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は6月7日、経済産業省の委託を受けた第2回メタンハイドレート海洋産出試験において、2本目の生産坑井から減圧によってメタンハイドレート層から分解したとみられるメタンガスの生産を確認した、と発表した。

メタンハイドレート
メタンハイドレートとは、水深500m以上の海域の海底などに存在し、低温高圧下でメタン分子と水分子が結合して生成する氷状の物質である。

メタンハイドレートは将来の天然ガス資源
メタンハイドレートは、日本の周辺海域に多く存在すると推定されており、資源の乏しい日本にとって将来の天然ガス資源となることが期待されている。

経済産業省は、2001年7月「我が国におけるメタンハイドレート開発計画」を策定し、2001年度~2008年度のフェーズ1において、静岡県から和歌山県の沖合にかけた東部南海トラフ海域の地震探査・試掘などの調査を実施し、約40tcf(約1.1兆立方m)のメタンガスに相当するメタンハイドレートの存在を確認した。

2009年度~2015年度のフェーズ2においては、メタンハイドレートを天然ガスとして取り出す技術開発を目的に、2012年~2013年第1回海洋産出試験を実施し、約6日間で約12万立方mのガスを生産した。

第2回メタンハイドレート海洋産出試験は、第1回海洋産出試験から得られた技術的課題を改善し、将来メタンハイドレートを商業化するために必要なデータを得て、商業生産に向けた技術基盤の整備を進めていく予定である。

2本目の生産坑井を減圧しメタンガスの生産を確認
JOGMECは、日本メタンハイドレート調査株式会社(JMH)をオペレータとして起用し、渥美半島から志摩半島沖の第二渥美海丘において、2017年4月7日より第2回海洋産出試験を開始し、5月4日メタンガスの産出を確認した。

しかし、その後生産坑井内へ大量の砂が流入したため、5月15日早朝ガス生産を一時中断した。

5月31日出砂対策を施した2本目の生産坑井で減圧を開始し、6月5日減圧によりメタンハイドレート層から分解したとみられるメタンガスの生産を確認した。

今後、ガス生産を継続しつつ、データの分析などを進めるという。

(画像は石油天然ガス・金属鉱物資源機構のHPより)


外部リンク

独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構のニュースリリース
http://www.jogmec.go.jp/news/release/news_06_000274.html


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