夏場の高温時における発電効率の低下を約半減
2017年5月24日、パナソニック株式会社 エコソリューションズ社は、シリコン系太陽電池モジュールの出力温度係数において、量産レベルとして世界最高水準となるマイナス0.258%/度を達成したと発表した。
出力温度係数とは、太陽電池(セル)を実装するモジュールの出力が、温度上昇による変換効率の低下と共に低下するため、その低下度合いを表した指標。
例えば、一般的なシリコン系太陽電池の出力温度係数マイナス0.50%は、モジュール温度が1度上昇することで変換効率が0.50%低下することを意味し、夏季に想定されるモジュール温度75度では、変換効率が25度時より25%低下することになる。
一方、出力温度係数をマイナス0.258%に改善した同社モジュールは、変換効率の低下を約半分に抑える。
ヘテロ接合型太陽電池について
このたびの成果は、同社の最大の特長である独自のヘテロ接合技術をさらに改善させて得られたもので、関連技術は商品に導入しているとのこと。
ヘテロ接合技術とは、結晶シリコン基板表面をアモルファスシリコン膜で覆うことで、太陽電池に必要な接合形成を行う技術で、シリコン基板表面付近に多数存在する欠陥を補償するパッシベーション性能が優れていることが特長だ。
(画像はプレスリリースより)

パナソニック プレスリリース
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