大阪湾では初めてのLNG燃料供給体制を整備
2017年5月23日、大阪ガス株式会社(以下、大阪ガス)は、株式会社商船三井(以下、商船三井)が開発を決定したLNG(液化天然ガス)燃料タグボート(以下、同タグボート)への燃料供給に向けた検討を開始すると発表した。
同タグボートは、商船三井が船主となり、LNG燃料エンジンをヤンマー株式会社が供給して、金川造船株式会社が建造し、日本栄船株式会社が運航する予定で、2019年4月の大阪湾配備を目指している。
大阪ガスは、LNGローリー車を活用して燃料供給を行う予定で、今後具体的な供給方法等について検討を進めていく。
LNGの普及拡大が見込まれる船舶用燃料
2016年10月、国際海事機関(IMO)が2020年から硫黄酸化物(SOX)に対する規制を強化することを決定したことに伴い、環境性能に優れたLNGを船舶に供給する「LNGバンカリング」の取り組みが本格化しており、今後、船舶用燃料におけるLNGの普及拡大が見込まれる。
同タグボートは、A重油とLNGそれぞれを燃料として使用できる高性能Dual Fuelエンジンを搭載して、高速航行と優れた環境性能を有しており、大阪湾及び瀬戸内海を航行する大型貨物船等のエスコート業務にも対応できる仕様となる。
大阪ガスでは、LNG燃料供給体制を整備することで、船舶へのLNG供給に関するノウハウを修得する。
(画像はプレスリリースより)

大阪ガス プレスリリース
http://www.osakagas.co.jp/商船三井 プレスリリース
http://www.mol.co.jp/pr/2017/17039.html