小水力発電所 秋田県内に2カ所完成
秋田県農林水産部農地整備課は5月14日、同県初となる農業水利施設を利用した小水力発電所がにかほ市と仙北郡美郷町に完成し、5月20日に発電開始式を開催すると発表した。
にかほ市の小水力発電所は「畑野小水力発電所」だ。最大発電出力は42.7キロワットで、一般家庭100世帯分の電力使用量に相当する。同発電所の発電開始式は、にかほ市土地改良区の主催で、5月20日午後2時より開始される。
美郷町の小水力発電所は、「六郷東根小水力発電所」だ。最大発電出力は11.0キロワットで、一般家庭16世帯分の電力使用量に相当する。同発電所の発電開始式は、秋田県仙北平野土地改良区の主催で5月20日午前10時より開始される。
一般河川などでも発電可 エネルギーの地産地消が可能に
小水力発電所は1万キロワット以下が該当する。日本の法律では、1000キロワット以下の水力発電は「新エネルギー」に認定されているが、日本の水力発電は大型や中型がほとんどで、小水力発電の利用はわずかにとどまっている。
しかしながら、落差と流量があれば、一般河川や農業用水路などでも発電可能であることから、エネルギーの地産地消が期待される。
秋田県は、地域農業の振興と農村地域活性化のため、農業水利施設を活用した小水力発電所の整備を進めて、再生エネルギーの利用促進を図りたいとしている。

美の国あきたネット(プレスリリース)
http://www.pref.akita.lg.jp/www/contents/1463204528363J-WatER(全国小水力利用推進協議会)
http://j-water.org/about/